みたらい渓谷の遊歩道を5kmほど歩き、観音峯登山口から 路線バスで5分ほど。
バス終点の
洞川温泉(どろがわおんせん)に到着。
奈良の旅2日目は、天川村の洞川温泉に宿泊です。
山上川の上流 標高820mに位置する洞川(どろがわ)地区。
周囲を1500m級の山々に囲まれ、名水百選「ごろごろ水」の水源地。
青空が近いように感じます。
「
行者さん通り」というメインストリートには、旅館や名物の薬屋が並びます。
大きなホテルや派手な観光名所はなく、30分もあれば一周してしまうような
小さな温泉街。それでも、どうしても一度訪れたい理由がありました。
山岳修験道の行場 大峯山は、およそ1300年前に
役行者(役小角)によって
開山されました。今なお 女人禁制を守る大峯山で修行をする 行者さん達の
宿として栄えてきた歴史があります。旅館の縁台は、もともと行者さんのため。
温泉街より先、大峯山・山上ヶ岳への
登山口には女人結界門があり
母や私は山へ入ることが許されません。
そこで、洞川にある
山上ヶ岳歴史博物館で
山頂にある「大峯山寺」の宝物展を鑑賞。
期間限定公開の大峯曼荼羅を観ることが
できました。
洞川を訪れたかった一番の理由は、温泉や修験道に関することではなく
我が家のルーツをたどるためでした。
旅の1か月前、奈良を紹介するテレビ番組で 洞川温泉を取り上げていたのを偶然見て
そこに写っていらした村の方が 我が家と同じ
名字(姓)でした。
東日本には数少ない名字で、私の住む東京では 同姓の人に会うことはありません。
父は京都出身で、奈良にも親戚がいたり かつて先祖は奈良南部の山間部にいたらしい
という話は以前聞いていて、天川村も関係があるかもしれない と思ったのです。
そして、出発前に天川村役場から送っていただいた 洞川温泉の案内図を見ると
驚いたことに、我が家と同じ姓の ○○商店 ○○店という名の店が何軒も!
これは面白そうだから 一度訪ねてみようということに。
さらに、母と行こうと決めた日が 偶然にも年に一度の「
行者祭」の日だと分かり
またびっくり!遠いご先祖さまが この旅に呼んでくださったのかもしれません。