夕暮れ前に、洞川温泉に着いて
宿に荷物を置いてすぐに 近くの
大峯山 龍泉寺へ。
洞川から大峯山に登る 行者さん(修験者)が
身を清め 道中安全を祈るために
必ず立ち寄るという名刹。
門をくぐって境内に入ると、浅くて大きな池があります。
浮き島には役行者像があり、冷たい湧き水で身を清める
水行の場。
もう夕方だったので、水行をされている方はおらず。
こちらが
役行者(えんのぎょうじゃ)。
修験道の開祖、呪術者 役小角。
「続日本紀」をはじめ、様々な伝説も残る
実在の人物。634-701年(伝)
頭巾をかぶって錫杖を持ち、高下駄で
腰掛けた像は数多く、仙人のよう。
「
なで石」
池のほとりに面白いものが。
なでると軽く持ち上がり、叩くと重くなる
という古くから伝わる不思議な石。
石が持ち上がるかで願いの成就を占った
「石占」の名残だそう。
本当に、なでると軽く感じたので不思議!
背後を山に囲まれた 龍泉寺の本堂。真言宗醍醐派の大本山。
境内には、役行者が洞川で泉を発見し八大龍王を祀った
八大龍王堂も。
広い池のほとりを、水の流れをたどって歩いていくと・・・。
本堂の近く、山の斜面の薄暗いところに 水の湧き出る岩場があります。
役行者が「
龍の口」と名付けた場所で、岩の下から 水が流れ出しています。
すぐ近くの山には面不動鍾乳洞もあり、その水脈とつながっているのかも・・。
気温30度を超える8月でも、湧き水は冷蔵庫の水のように
冷んやり。
腰まで浸かる水行は、年間を通して厳しいものだと思います。
この日の夜、1年に一度の行者祭で 沢山の行者さんが全国から洞川に集まって
いらっしゃいました。その様子は、後ほどたっぷり。