バイヨンの見どころは、巨大な
四面仏だけではありませんでした。
石造りの回廊に彫られた
レリーフが、数十メートルもつながって 絵巻のようになっています。
今日は、柱や壁面のレリーフのほんの一部をご紹介します。
高さが5mほどある
第一回廊の、壁面を上から下まで埋め尽くすように施されたレリーフ。
12世紀の建造当時の人々の生活や戦いのシーンが、詳細に描かれています。
写真は、戦いに行く軍隊の後ろで食料を運ぶ部隊とゾウの姿。
■
アプサラ
柱に刻まれたアプサラ。
アプサラとは、神に踊りを
捧げる「天女」のこと。
蓮の上で、踊っています。
こちらも、蓮の上で踊っています。
微笑みを浮かべていて、今にも
動き出しそうなポーズ。楽しそうな
雰囲気が伝わってきますね。
オレンジの袈裟をまとい 北側に、
ぽつんと祀られていた
仏さま。
バイヨン式の菩薩とは違い、タイの仏像
にも似て さっぱりしたお顔でスリム。
後世に持ち込まれたものだそう。