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河井寛次郎記念館を訪ねて ■4 のぼりがま
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この記念館の素晴らしいところは、旧居だけでなく 庭や離れにある
かつてのアトリエ(工房)も見学できるところ。
写真の建物は、これまで紹介してきた住居の部分。

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工房にも 貴重な作品がいくつも飾られ、河井氏の書もありました。
左には、掘りごたつのように ろくろが2つ。
現在では、工房と言うより 美術館のように美しく整えられています。


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そして、素焼き窯
釉薬をかける前に、素焼きをする
ための小さな窯。



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さらに圧巻なのは、階段状になっている 登り窯
釉薬をかけたあと、約1300度の熱で2昼夜焼き続ける 焼成する釜のこと。
これほど大きな設備が、京都の町屋の庭にあるとは!

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登り釜は、斜面にある炉内は階段のようになり 仕切られていています。
一度に大量の作品を焼くことができ、それぞれが一定の温度に保たれる仕組みに
なっているそう。燃料には、多くのマツを使用するのが一般的。

これまでも地方で、登り窯を見る機会はありましたが ここは現在使われていない
場所なので、近くでじっくりと見学することができました。

■ かわいらしい記念品も。
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by sumi2211 | 2012-03-09 00:24 | Travel -12 Japan 10 | Trackback | Comments(0)
河井寛次郎記念館を訪ねて ■3 たたみ
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陶芸家・河井寛次郎氏が暮らしていた館内には、あちこちに作品が置かれています。
花器や皿などの陶芸作品と並んで、本人愛用の美しい民藝品も。
ガラスケースには入っていないので、じっくりと鑑賞できます。

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手の形をした大きなオブジェや、木彫の作品も タタミの上に。

アトリエや住居の雰囲気そのままに 空間を活かして作品を展示するのは
ピカソの美術館など ヨーロッパでは多いスタイルかと。
(日本では紙や木の作品を 湿度や光から守るため 保護するのが一般的)

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そうした作品も魅力的ですが、陶芸家本人が設計した建物自体
創造性に富み とても見応えがあります。
柱のひとつひとつ、手すりや障子に至るまで、考えられているような。


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中央の吹き抜けには、天井から大きな
滑車が吊るされていました。
ロープも太いので、重い作品を
吊り上げたりしたのかも・・? 



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京都の市街地で、これほど ゆったりとした住居というのは
なかなか 贅沢だったのではと思います。
続いては、庭と陶芸のアトリエへ。
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by sumi2211 | 2012-03-05 23:20 | Travel -12 Japan 10 | Trackback | Comments(2)
河井寛次郎記念館を訪ねて ■2 いす
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こんな家に暮らしてみたい、と思わずにはいられない 河井寛次郎旧居。
階段で2階に上がってみると、吹き抜けに 1階を見下ろすこの眺め。
和風でありながら、まるで日本ではないような天井の高さに驚き。

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光も風も 心地良く通り抜ける2階。
吹き抜けを中心に、ぐるりと廊下や部屋があり 一周することができます。
こうした造りは、マカオの旅で見学した 世界遺産の屋敷を思い起こしました。

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建物の設計だけでなく、家具のひとつひとつも 陶芸家である河井氏本人が
デザインしたもの。大正末期、柳宗悦氏を創設者とする「民藝」運動がありましたが
河井寛次郎氏もその賛同者のひとりでした。


民藝運動とは、民衆の「暮らしの中の美」を大切にするもの。
特別な作家ではなく、無名の職人の手による実用的なものを「民藝品」ととらえ
風土による地方色や 先人達の技や知識の積み重ね(=伝統)も重視。


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窓際の書斎。
多才な河井氏は、陶芸にに限らず
彫刻や書に加えて 詩歌や随筆
多く遺しました。
ここに座って書いていたのでしょうか。



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作り付けの収納も、美しくデザインされ 空間に馴染んでいます。
どこを見ても、感心することばかり。


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館内のあちこちに生花が活けてあり
その花器は、もちろん河井氏の作品。
説明を最小限に抑え、空間そのものを見せる
本当に素敵な記念館です。(つづく)
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by sumi2211 | 2012-03-04 00:46 | Travel -12 Japan 10 | Trackback | Comments(0)
河井寛次郎記念館を訪ねて ■1 いろり
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ふたたび '10 師走の京都旅行記に戻ります。
京阪の清水五条駅前で、半兵衛麩の本店に寄ってから 五条通を東へ。
東山五条の交差点の手前の路地を入ると、静かな住宅街に馴染むように・・

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陶芸家・河井寛次郎の自宅兼工房跡の「河井寛次郎記念館」があります。
陶芸好きというほどではないものの、素敵な記念館であるということは何度も
聞いていたので 一度は訪れたいと思っていた場所でした。


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京都らしい町家の引き戸を開けて
一歩中に入ると奥行きのある空間。
玄関を抜けて、受付は廊下の先に。
陰影の深い空間に、引き込まれます。



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玄関には、お正月かざりでしょうか。
小さな米俵が飾られています。
館内では、随所でこうした室礼を
楽しむことができます。



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河井寛次郎氏が 暮らしていた頃を彷彿と
させる記念館で、建物の中を自由に見学。

建物は、河井氏本人の設計によるもので
館内の家具や調度類も、本人のデザイン。
または本人が集めたものだそう。
そのため空間の調和が素晴らしいのです。



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1階の囲炉裏には餅花。
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by sumi2211 | 2012-03-01 12:07 | Travel -12 Japan 10 | Trackback | Comments(0)
京都国立博物館 のミュージアムショップ。
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さて、東福寺から東大路を通るバスで5分ほど 「東山七条」で下車。
智積院など こちらもお寺の多いエリアで、七条通りの坂道を少し歩けば
京都国立博物館のレンガ造りの建物が見えます。

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残念ながら、2010年師走は 展示替え期間のため休館中
閉ざされたゲートには、次回の展示の案内がどーん。
休館していることは知っていたので、目的は別のところ。

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南門わきの ミュージアムショップ・京都便利堂
特別展の休館中でも営業していて、入場は無料です(月休)。
手前には総合案内のカウンターもあります。

そのショップを覗いていた時に、驚いたことがありました。

外国人のお客さまのグループが 案内カウンター前に数名いらして
日本人のコンシェルジュ(?)に英語で質問をされていました。その女性は
博物館に関するいろいろなことを 初めは流暢な英語で答えていたのですが
「どちらからお越しですか?」の後、突然全てネイティブのようなスペイン語に!
お客さまも驚かれるほどお見事で、さすが京博だなぁ!と関心したのでした。

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そして、そのコンシェルジュの案内で ショップ奥のスペースに進むと
門が閉まっている時でも、特別展示館がガラス越しに見えるではありませんか!
明治30年に完成した 旧帝国京都博物館本館で、重要文化財の建物です。
またの旅の機会に、館内も歩いてみたいと思います。


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ミュージアムショップでは、伊藤若冲
絵はがきを購入。その時は、この日このあと
本物の若冲画を見ることになるとは
思ってもいませんでした・・!

(追記)・・というのは記憶違いで
俵屋宗達画でした。すみません。
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by sumi2211 | 2012-01-17 00:53 | Travel -12 Japan 10 | Trackback | Comments(0)
文豪たちの直筆原稿 @駒場東大前
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今日は、東京大学・駒場キャンパスを散歩しながら
東大の美術館に寄り、学食でランチ。
母校ではないけれど、久しぶりに学生気分を楽しめました。
歴史的建築もあれば、新しい学食や設備も揃い 充実した環境に感心。

校内を通り抜けてから、すぐ隣の日本近代文学館へ。
大正の編集者・滝田樗陰コレクション展を観てきました。
芥川・谷崎・川端を始め 大正時代の文豪の直筆原稿や手紙を一挙初公開。
地味ながらも とても貴重で面白いコレクションで、文学好き必見!
11月26日まで。来月あたり、東大の銀杏並木の紅葉も楽しみです。
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by sumi2211 | 2011-10-20 20:55 | Art & Cinema | Comments(0)
この夏の過ごし方 vol.3 マンダラ
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夏の日差しに秋の気配が漂う今日、上野の東京国立博物館・平成館へ。
この夏一番楽しみにしていた「空海と密教美術展」。(9/25まで。写真は本館)

東寺の立体曼陀羅は、半年ほど前に 京都で拝観したばかりですが
美術館での展示方法や、なかなか見られない両界曼陀羅図にも興味がありました。

さすがに混んでいましたが、(書よりも)仏像は見やすいです。
仏像の廻りを一周できたり、ガラスも無く かなり至近距離でじっくりと拝見。
美術品として見るのではなく、やはり仏さまとして 心の中で手を合わせました。
空海ゆかりの密教法具の数々も、細密で見応えありました。


そして閉館時間に博物館を出ると突然、正門前に警備体制がしかれ
天皇陛下の車列が中へ…!私の目の前で御手を振ってくださいました。
マンダラパワーを浴び、さらに奇跡的な瞬間に驚いた1日でした。
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by sumi2211 | 2011-09-08 21:45 | Art & Cinema | Comments(0)
奈良市写真美術館 ー入江泰吉ー
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春日大社から、高畑へと歩いて来たのは この奈良市写真美術館
興味があったから。新薬師寺のすぐ隣に位置し、奈良・大和路の風景を
撮り続けた故・入江泰吉氏を記念して建てられた 写真専門の美術館。

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瓦葺きの建物は、周囲の寺院とも馴染み 静けさを感じさせます。
故・黒川紀章氏による設計。

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エントランス。
入り口では、全国の高校生による写真展が開催中でした。
白い布を使った仕切りが 涼しげ。

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ユニークな椅子が並んでいる様子は、鳥取の植田正治写真美術館を
思い出しました。どちらも 1990年代に開館した写真美術館です。

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ガラスに囲まれた 1階エントランスホールからは、静かな水面が。

■企画展と 入江泰吉という写真家について。
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by sumi2211 | 2011-07-20 00:58 | Travel -12 Japan 10 | Trackback | Comments(0)
志賀直哉旧居を訪ねて その2。
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奈良市高畑にある 志賀直哉旧居。
2階から春日山の紅葉を眺めた後、1階に戻り 各部屋をまわります。
1階の方がずっと広く、土間や女中部屋もあり 複雑な間取り。


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洗面所
白いタイルです。



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浴室
復元工事で再現された角型の
五右衛門風呂。



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一番広い 20畳の部屋は、食堂
フローリングで、大きな木製のテーブルがひとつ。
その食堂と繋がるようにある 明るい空間は・・・

■ 和洋折衷の面白さ。
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by sumi2211 | 2011-07-17 00:28 | Travel -12 Japan 10 | Trackback | Comments(0)
志賀直哉旧居を訪ねて その1。
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古いお寺や神社の建築も好きですが
日本家屋の佇まいも 昔から好きです。
春日大社の近くに、素敵なお宅があると
知り ぜひ訪ねたいと思っていました。



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春日大社の下の禰宜道を抜けて、すぐの角地にあるこちらの邸宅。
『暗夜行路』などで知られる文人・志賀直哉の旧居です。
この高畑と呼ばれる地域には、白樺派の文人たちが多く移り住んでいました。


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門をくぐって、玄関へ・・。

志賀直哉旧居は、現在は学校法人
奈良学園のセミナーハウスとして
利用されていますが、一般の見学
可能です。 入館料350円



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玄関から上がって、受付を済ませると「お2階からどうぞ」と案内され
ひとりで階段を上ると、書斎と呼ばれる部屋には、干し柿が。
周辺の家々の瓦屋根も見え、古都らしい風景。

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そして、隣の客間へ。
大きな窓越しに広がる紅葉の美しさは、言葉を失うほど・・。

■ かつて文人たちも眺めていた景色を・・・。
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by sumi2211 | 2011-07-14 00:00 | Travel -12 Japan 10 | Trackback | Comments(1)