松明の揺れる炎と、森の暗闇に浮かび上がる神楽殿。
宿泊していた
今國旅館さんから 夜に送迎バスで高千穂神社へ。
高千穂神社では、毎晩8時から
夜神楽(よかぐら)を観ることができるのです。
夜になると、それぞれの宿から車で 宿泊客が集まって来ます。
神楽殿は、100人以上は入れる広さで 結構沢山の人が集まっているのには驚き。
本来の伝統的な夜神楽は冬期のみですが、この観光神楽は 年中無休で
町の人によって行われています。鑑賞料は、わずか
500円。
神楽殿の中に入ると、正面にはこのような
舞台が。
能舞台のように屋根がついていて、一段高くなっています。
神楽とは、神様に奉納する舞なので しめ縄やお飾りも。
紙の短冊で作られたお飾りの 細かいこと!
初めに高千穂に伝わる夜神楽の解説を聞き、33番のうちの
4番をコンパクトに
1時間ほどで見せてくださいます。太鼓のリズムや笛の音と共に、登場するのは・・・
最初の舞は、
手力雄(たぢからお)の舞。天照大神がお隠れになった天岩戸を
探すため 手力雄命が音を聴いたり考えたりしている様子を表現。
岩戸は、舞台の中央奥に見えていますが・・。
続いて登場するのは、
鈿女(うずめ)の舞。手力雄が見つけた岩戸の前で
面白おかしく舞い、天照大神を誘い出そうとする場面。一転して軽やかな舞です。
そして、続く見どころは
戸取りの舞。
手力雄が岩戸を取り除いて、天照大神を迎える場面。どのように岩戸が動くのかは
見てのお楽しみ。
最後は、
御神躰の舞。国を生んだイザナギ・イザナミの神が 夫婦円満に酒を
酌み交わす楽しい場面。歌って踊って 客席も巻き込んでとってもコミカル!
かしこまった舞ではなく、皆で笑える場面で盛り上がって夜神楽は終了。
高千穂の夜神楽は、
重要無形民俗文化財に指定されていますが 堅苦しいものではなく
表現豊かで楽しい印象で たっぷりと見応えもありました。
町の人々により毎晩上演されているとは、素晴らしい!お泊まりの際はぜひ。
詳しくは、高千穂観光協会
http://takachiho-kanko.info/へ。