
臼杵石仏(磨崖仏)は、
平安後期〜鎌倉時代の60体以上の石仏が現存する
石仏群で そのうち
59体が国宝に指定されています。
それらは4群に分かれて、山の中腹に点在しているので 山を歩きながら参拝。

舗装された道を登って行くと、石仏群のある建物が見えて来ます。
磨崖仏(まがいぶつ)とは、天然の岩壁を直接彫った仏像のことで
臼杵石仏は 単独で立っているのではなく 岩壁に沿って並んでいるのです。

■
古園石仏群
右手の大日如来像が最も有名で、臼杵石仏を代表する傑作のひとつ。
崩壊破損が激しく、長い間 大日如来の頭部だけが下に置かれていたそうですが
平成5年に仏頭が再び戻されました。首が短いような気がするのも そんな歴史が。

大日如来像の両側に、ずらりと仏様が並んでいます。
これらが一つの
岩壁から浮き出すように彫られている というのは
やはり驚き。現在は、木造の屋根がついて雨をしのいでいます。

それぞれの石仏群には、このように仏様のお名前が。
合わせて60体あまりと、数が多いので 実際にはどれがどれだか
分からなくなるのですが・・。

■
ホキ石仏第二群
写真の阿弥陀如来三尊像を中心に、多くの阿弥陀像が残るホキ石仏第二群。
保存状態も良く、細部の彫り込みやなめらかな曲線が美しい阿弥陀さま。

屋根も含めて全体を見ると、
岩壁そのままの迫力を感じます。
誰がいつ、これほどの石仏群を彫ったのかは 今も謎に包まれているそう。

■
ホキ石仏第一群
4つの岩のくぼみに分かれていて、そのうちの一つが この地蔵菩薩と十王像。
比較的小さな石仏ですが、色彩が残っていて鮮やかです。
当初は、他の石仏群も彩色がほどこされていたとか。

同じくホキ石仏第一群にある、如来座像と菩薩立像。
風化しているので、岩が崩れ苔も生えて 岩壁に溶けてしまいそう。

そんな状態でも、
自然の光の中 石仏が生まれた場所で拝むことができるのは
ありがたいことです。屋根の下には、風が通り抜け 昔と同じように保存。
磨崖仏の迫力を、日本の博物館や美術館で観るのは不可能なはず。

石仏群を覆う屋根は、まるでお寺のようです。ここにも満開の桜。
由布院から辿り着くまで 時間がかかりましたが、沢山の仏様に出会えて
清々しい気持になりました。
■
臼杵石仏(うすきせきぶつ)
大分県臼杵市大字深田804-1
JR臼杵駅より 約5km
拝観料 大人530円
公式ホームページ
http://www.city.usuki.oita.jp/sekibutsu/