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死後の世界を想う人々 カタコンベの話
ヨーロッパの都市には、中世のカタコンベ(キリスト教の地下墓所)が今も残っていて
パレルモにも、かなり規模の大きなものがあります。
(今日はちょっぴりゾッとする話なので、怖がりの方ご注意くださいね~)

パレルモにある カプチン派のカタコンベCatacombe dei Cappuccini)は、
カプチーニ修道院の地下に拡がっています。
日本のテレビで以前、このパレルモのカタコンベを見たことがあったので
パレルモに来たからには一度見ておきたいと思っていたのです。

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上の写真のような住宅街を抜けて、街外れの静かなところにひっそりと小さな入口があり
そこで寄付(大人€3)をしてから、トンネルのような階段を下ります。
「それでは、お邪魔します、、、」






そこはもう死者の世界17世紀から19世紀末に運ばれてきた約8000体の遺骸。
火葬をされていないので全てミイラ化していて、髪の毛や皮膚の一部も残っています。
時代を表わす洋服を身に着けているので、男性か女性かも分かりますし、子供も多いです。

一体ずつ棺桶に入っているのではなく、寝ていたり立っている状態で壁沿いにびっしりと
安置されています。じっと見られているような、声が聞こえてきそうな距離感です。
その高さが天井近くまであるので、何かの振動で崩れ落ちてくるんじゃないかとビクビク。
狭い通路がぐるぐると続いていて、かなり広く感じます。

出口近くには、世界一美しいミイラと呼ばれる女の子(ロザリオちゃん)が眠っています。
目を閉じて、本当に寝ているかのように見えました。お人形のようです。
冷凍しているわけでもないのに、不思議。これを奇跡というのでしょうか。



入口に戻ると、ポストカードや写真集も買えるのですが、リアルなのでパス。
遠い昔のご先祖様に会いに来る方も、きっといらっしゃるのでしょう。

外に出ると快晴で、シチリアの太陽が眩しい!
そのあふれる光で 死者の世界から戻って、生の世界を実感しました。
あぁ、生きているんだ!って。

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カタコンベに入ることが、当時のシチリアの人々の死後の願いだったという事を知り
怖い夢を見ることもなく、その夜はぐっすりと眠ることができました。
by sumi2211 | 2004-09-29 18:45 | Travel -1 Europe | Trackback | Comments(4)
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Commented by cafe_con_azucar at 2004-09-29 18:57
太陽がまぶしいシチリアだからだこそ、余計対照的に感じるの
でしょうね。そのロザリオちゃんって写真で見た記憶があります。
それにしても寝てたり、立ってたり、びっしりと・・・というのは
怖いかも・・・!私は臆病者なので無理かな~。
その昔大英博物館でエジプトのミイラを撮って
日本で現像したら、そのあまりの生々しさにひぇーっと
悲鳴を上げました。しかもパノラマで撮っていたバカな私。
街角の風景もよいですね~。何かのお祭り?
その2色は何か意味があるのかな?
ホテルもシンプルだけど、色が効いてて素敵ですね!
Commented by sumi2211 at 2004-09-29 19:12
>cafe_con_azcarさん
本当に隙間無くという感じで、8000体ですから迫力ありすぎて
写真は一枚も撮りませんでした。
神聖なところですし、禁止だったかもしれません。
怖がりさんは、一歩も進めなくなるかもしれないです。

パレルモの街中に溢れていた、ピンクと黒の旗!私も何だろうって
思ったんですが、テレビを見てパレルモのサッカーチームが
セリエAに昇格したお祝いだってことが分かりましたよ。
サッカーユニフォームを着た人形をぶら下げている通りもありました。

Commented by aysha_up at 2004-09-29 22:27
そうそう、ここ!行ってみたいんですよ~!8000体の骸骨なんてすごいですね。
ミイラはエジプトとかいろいろなところで見ましたけど、人間が死んだらこうなるのか~と思うと不思議でした。
Commented by sumi2211 at 2004-09-29 23:41
>aysha_upさん
やはりご存知でしたか!エジプトのほど古くはないので、
たぶんもう少し生々しいですよ~。もちろん無臭ですけど。
ローマの骸骨寺よりもリアルな感じです。
それぞれ洋服も古いので、生前の姿を想像してしまうんですよ。


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