バンテアイ・スレイの中央には、中央祠堂とその両側にも塔があり 3つの尖塔が並びます。
写真中央は、南塔。その右に少し見えるのが中央祠堂。
それぞれの塔には、女神像(デヴァター)が彫られていて 中央祠堂の入口のものが
「
東洋のモナリザ」と呼ばれるほど有名なのですが ここより中には進めないので
少し離れたところから見ることになります。
同じく
南塔を南側から見たところ。
奥に見えるのが、大きな中央祠堂。
ここもやはり近づくことはできず
3mほど離れています。
以前は、近くまで入れたようですが
見事なレリーフを保護するためには
仕方がありません。
かつて 作家の
アンドレ・マルローが
デヴァターを盗み出そうとした事件でも
知られています。
■
南塔のデヴァター
コンパクトカメラのズームなので
あまり寄れませんでしたが・・・。
彫りが深く、石とは思えない柔らかな曲線。
何体もあるデヴァターですが、向きが違ったり
するものの だいたい同じようなポーズ。
そして「東洋のモナリザ」を撮り忘れました・・(汗)
ついついデヴァターに見とれてしまいますが
その周りの
浮き彫り装飾も素晴らしい。
アンコール遺跡には、灰色で力強い印象の
遺跡が多いのですが、バンテアイ・スレイは
砂岩の赤色と 柔らかさのある優美な印象が
際だっていました。
10年ほど前までは、
地雷源に囲まれ近寄る
ことのできなかった バンテアイ・スレイ。
今訪れることができることに、感謝します。