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ちょっと京都の美術館・博物館へ。 2020年夏

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先日久しぶりに京都まで出かけ、美術館をいくつか訪れました。
コロナ対策で外食や寄り道は一切せずに、展示だけ観てトンボ帰りです。

以前は東京から数万円かけて観に行っていた京都の美術館も
奈良に住んでからは、片道数百円で行けるようになりました。

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飄々表具ー杉本博司の表具表現世界」細見美術館

古美術収集家としても知られる杉本氏と細見美術館の企画は、大好物。
前回の「末法展」も素晴らしかったのですが、今回の表具の展示も
古美術との取り合わせが絶妙で、眼福でした。

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ガラスの茶室 聞鳥庵」杉本博司

こちらは今年リニューアルした 京都市京セラ美術館。
日本庭園の池にも作品が展示されています。


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杉本博司 瑠璃の浄土」京都市京セラ美術館

開館記念展として新館で開催中の杉本氏の個展です。
この日はたまたまご本人が会場にいらしていて、
運良くサイン入り図録が手に入りました。

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展示されていた法勝寺の瓦(平安時代)

撮影可の展示室が多く、スマートフォンでも綺麗に撮れます。
事前予約制の入場制限があるため、落ち着いて鑑賞できました。
30分ごとの時間指定で規定の人数が入場できます。


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京都市京セラ美術館のリニューアルは、建築家 青木淳氏の設計。
古き良き部分はそのまま残しながら、明るく開放的な美術館として
とても素晴らしい建築に生まれ変わっていました。
リニューアルは雑誌などでも多く紹介されていましたね。

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聖地を訪ねて 西国三十三所の信仰と至宝」京都国立博物館

西国三十三所の宝物が、一度に集まる機会はそうそうありません。
仏像・仏教絵画・経典・法具など京博ならではの充実度。
お気に入りの仏さまにも再会できました。



これまで毎年100本以上の展示を観て来ましたが、コロナ禍の今年は
厳選した展示をわずかに観ることも、ありがたく感じます。
美術館や博物館では、様々な感染対策をしており 事前予約制や
入場制限なども行い 以前とは全く違った環境となっています。

私は東京で美術館の仕事もしていたので、現在の美術館で働く方々の
大変さも気になります。運営が厳しいとのニュースも見かけます。

楽しみにしていた展示が中止や延期となったものも少なくありませんが
これからも細心の注意を払いながら、鑑賞できるようにと願っています。


# by sumi2211 | 2020-08-05 14:19 | Art & Cinema | Comments(0)
外出できなくても。ー 読書のすすめ3 ー

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外出自粛と梅雨空で家にいる時間が多いこの頃、
図書館で本をたくさん借りて日々読み進めています。
以前は小説を読むのも好きでしたが、最近は
知りたいことが多くて実用的な本が多めです。


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へたも絵のうち」熊谷守一 平凡社ライブラリー 2000
神道の美術」平凡社コロナブックス 2012

日経新聞「私の履歴書」で連載された画家 熊谷守一さんの人生は、
明治の暮らしや学生時代の話もありとても刺激的でした。
神道の美術は、神像が好きなので今後も学びたいテーマの一つ。


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入江泰吉自伝」入江泰吉 佼成出版社 1993
大和古寺風物詩」亀井勝一郎 新潮文庫 1953

尊敬する写真家 入江泰吉さんの自伝を初めて見つけ、下積み時代や
戦中の奈良の様子を興味深く読みました。
また、自伝の中で紹介されていた「大和古寺風物詩」は、
手元に置いて置きたい大和路の名著です。


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世界の本屋さんめぐり」ナカムラクニオ 産業編集センター 2019
大津絵 日本民藝館所蔵」東方出版 2005

世界中の書店や図書館を国別に楽しく紹介している本で、
最近の電子化や無人化などの状況の変化にも驚かされました。
日本民藝館の大津絵は、画集のように眺めるだけでも癒されます。


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毎日すること。ときどきすること。」有元葉子 講談社 2016
ぬか漬け帖」有元葉子 筑摩書房 2019

料理家 有元葉子さんのエッセイが好きで、度々読み返します。
奈良に住んでからぬか漬けを始めたので、ぬか漬けの本も参考に
日々のことを少しでも楽しく心地良くできたらと思います。



暑中お見舞い申し上げます。

sumi


*インスタグラムも日々更新中
https://www.instagram.com/sumi_travelogue/



# by sumi2211 | 2020-07-26 11:28 | Books | Comments(0)
奈良に住んでみて感じたこと、変わったこと。 ー移住の記録その4ー


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前回「どのくらいお金が必要? ー移住の記録その3ー」の続きです。

今回は実際に東京から奈良に引っ越して、どうだったのかということ振り返ります。
まだ移住して4か月なので、分からないことも多くありますが、確かなこともあります。

まずは、奈良に来て本当に良かったなと日々感じながら生活できていることに感謝。
知り合いも職もない場所に引っ越すのは、もちろん不安やリスクもありましたが
今のところ、東京に戻りたいと思ったことは一度もありません。

離れた家族や友人たちに会いたいと思うことは度々ありますが、もう私の居場所は
この大和の地になったのです。住み良い町に出会えて、私はとても幸せです。

では、具体的に移住してからの暮らしの変化をあげてみます。
コロナ禍で変わったこと、実家から出て変わったことなど変化の原因は複合的ですが、
特に奈良だからという点から考えてみたいと思います。

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1、体調が改善し、健康的になった。

最初にも書いていますが、移住を考えるきっかけとして、2年前の手術から体調が
不安定になりました。引っ越し前の1年間は、疲れると血尿が出たり膀胱炎を繰り返し
定期的に通院をして投薬しながら仕事に出ていました。

奈良に来て1か月で体調の変化を感じ始め、今は薬もほとんど必要なくなりました。
仕事を辞めたことや、実家を離れたことでストレスが減ったことも関係ありますが、
それ以上に、大好きな奈良で良い環境にも恵まれ、好きなことができるという心の
解放が大きい気もします。もちろん、空気や水が都心部よりも良いことも。


2、料理が楽しくなった。

外出自粛や収入減で外食ができなくなった、ということももちろん原因ですが、今は
毎日3食自炊をしてしっかりと食事をしています。なるべく地元奈良県産の野菜を買い
お金をかけない工夫をしつつ、大地の恵みを美味しくありがたくいただいています。
以前はお惣菜や外食で簡単に済ませてしまうことも多かったので、大きな変化です。

最近は吉野ヒノキのまな板を買い、ぬか漬けも初めてみました。
東京に比べると、奈良は中心地でも飲食店が少ないので、今後も外食は少ないと思います。
(レストランに行くのが趣味であれば、京都や大阪に住む方が良いでしょう。)


3、イライラしなくなった。

東京から奈良に来て一番感じることは、住んでいる人が総じて穏やかで優しいことです。
どこへ行っても都心ほどの混雑も競争もなく、のんびりとしている印象を受けます。
怖い顔をして急いで歩いている人も、人を押しのけて謝らない人も、人前で他人を怒鳴る
ような人も、行列にイライラしている人も、こちらに来てからは出会っていません。
私のパートナーは満員電車に乗らなくなったことが、本当に良かったと言っています。

都心の繁華街や駅では常にバリアを張って 自分を護ろうとする習慣がありましたが、
こちらに来てからは、知らない人に親切にされたり話しかけられて驚くことがあります。
またご近所のお年寄りが、笑顔で健康的で幸せそうに見えるのは気のせいでしょうか。
どこにでも色々な人がいますが、私にとって奈良の人の印象はとても良いです。
そしていつの間にか、自分も以前よりずっと心が落ち着いている気がします。


4、神社仏閣や文化財が身近になった。

これもまた奈良に移住した大きな理由の一つですが、東大寺と興福寺の友の会に入り
いつでもフリーパスで参拝でき、家からは世界遺産の薬師寺の塔が毎日拝めます。
住んでいる町にもお寺や有形文化財が多く残り、道の角を曲がるたびにお地蔵さんが
あったり、通りの名前も江戸時代のままです。近所のスーパーに買い物に行く時でさえ、
1300年以上つづく奈良の歴史に思いを馳せてしまいます。

大学で民俗学や文化史を専攻し、これまで全国の神社仏閣を訪れることが趣味の一つ
だった私には、奈良という聖地に暮らせることは大きな喜びです。


5、いつでも自然を感じるようになった。

都心に住んでいた頃は、休みの日に緑を求めて大きな公園に行くことが好きでした。
今は家から山並みが見え、近所には田んぼや畑もあるので、わざわざ公園に行くことも
なくなりました。路線バスで少し山側に行けば、日帰りハイキングもできます。
奈良の広い青空や、眩しい夕陽、鮮やかな花々など、いつもそばにあります。
季節の移り変わりや、身の回りの自然に、以前よりも気づけるようになった気がします。


6、お金をほとんど使わなくなった。

引っ越し前に半年かけて断捨離をしたこともあり、必要以上のものを買うことはもう
なくなりました。都心にいると常に街に魅力的な物が溢れているので、ついお金を
使ってしまうことが日常でした。仕事帰りに駅ビルで雑貨を買ったり、カフェでお茶
したり、そうやって心のバランスを取っていたのだと思います。

奈良にはイオンモールやスーパーなど、生活に必要なものは揃いますが、都心のような
お洒落な駅ビルやブランド店はありません。若い人が東京に憧れるのも分かります。
しかし、新宿を庭と言い銀座や六本木や青山でも仕事をしたり散々見てきた私は、
もう最新の物やお店には興味がないのです。自炊のための食材を買うだけです。


7、行きたいところに気軽に行けるようになった。

コロナ禍においてはまだ旅は難しいですが、東京にいた頃よりはずっと奈良や京都の
行きたい場所に行くことが簡単になりました。山間部を除けば、電車で30分以内の
距離で奈良のほとんどの有名な寺社や遺跡を訪れることができます。

京都は片道1時間ほどかかりますが、それでも何万円もかけて往復していたことを
考えると移住したメリットは大きいと感じます。


8、勉強したいことが増えた。

外出自粛期間は大好きな読書をして過ごしました。奈良に住んでからは、もっと奈良の
歴史や文化を学びたいと思い、本を読み直したりしています。こちらの図書館も利用して
気の向くままに学んでいます。まだまだ知らないことだらけなので、今後が楽しみです。
古美術、仏像、書画、写真、仏教、神道、歴史など、全ては数珠つなぎに広がります。


9、Instagramを始めた。

先日お伝えした通り、こちらに来てからの写真をアーカイブするために Instagramを
始めました。情報の溢れる東京の暮らしでは発信する気にならなかったのですが、
知り合いとも会えなくなった今、発信することの楽しさをまた思い出しています。
Instagramをきっかけに、奈良が好きという方々とも出会えて嬉しいです。


10、奈良がもっと好きになった。

漠然と憧れていた奈良に実際に暮らしてみると、日に日に色々な面から町の良さを感じて
以前よりももっと奈良が好きになりました。コロナという想定外の状況はありますが、
移住に関しては「こんなはずじゃなかった、、」と思うようなことは何一つなく、奈良を
選んで良かったと思っています。それがこれからも続くように、しっかりと根を張って
この地でパートナーと共に頑張りたいと思います。

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以上、4回に分けてお届けした 移住の記録でした。

とても個人的な記録ですが、もしかしたら同じような夢を持つ人に何か伝えられる
かもしれない、私にもできたのだから!と思い正直に書きました。
人生を変えるのに、いくつになっても遅すぎることは無いと思います。


私とは逆に地方から東京に出たいと思っている方や、もともと地方に住んでいる方も
いらっしゃると思います。今の私にとっては、奈良に移住することがベストでしたが
人によってその場所は違うはずです。どこでも住めば都と言いますよね。

私は生まれ育った東京を離れましたが、東京での経験はこれからも私のベースとして
忘れることはありません。そこで出会った人々や仕事にも今は感謝しかありません。
都心での生活と地方での生活、その両方を体験し何を学べるかが私の新たな課題です。


人生の折り返し地点にたち、この新たな挑戦を始められたことを誇りに思い、
これからも私にできることを地道に続けていきたいと思います。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも「旅の記憶 - travelogue -」をよろしくお願いいたします。


                        2020年7月   sumi




# by sumi2211 | 2020-07-13 17:45 | 奈良移住について | Comments(0)
どのくらいお金が必要? ー移住の記録その3ー

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前回「移住に向けての準備。ー移住の記録その2ー」の続きです。

住む環境を大きく変える引っ越しで気になるのは、もちろんお金のこと。
人生を変えてみたいと思っても、貯金がないと無理なのではと思う人も多いでしょう。
私は趣味で国家資格のファイナンシャル・プランナーを取得するほど、
予算やコストを考えるのが実は好きです。旅の計画を立てるのと同じように。

今回の移住にあたって、非正規雇用だった私もパートナーも決して貯金が多くはなく
なるべくコストを抑えて最小限の引っ越しをしようと決めていました。
そして実際に、初期費用として何にどのくらいかかったのかを公開しようと思います。


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 【移住にあたっての初期費用】

  東京都心から奈良市街地へ、2人暮らしの私たちの場合。

1、新居の家賃

奈良に住もうと決めた大きな理由の一つは、家賃相場が京都や大阪に比べて安いこと。
我が家は駅に近く、ゆとりのある2DKで家賃は4万円台。共益費を入れても約5万円。
築年数は古いのですが、フルリノベーション物件で、フローリングも畳もキッチンも
お風呂もピカピカ。見晴らしが良く、日当たりや風通しも十分な良い物件です。

もしこの物件が、これまで私が住んでいた東京都心にあれば10万円以上するでしょう。
東京で2人暮らしをしようと思ったら、私たちの予算では難しいと思いました。
これまで東京の相場しか知らなかったので、奈良の不動産相場を知り驚きました。

また、2人とも東京での仕事を辞めて移住したので、無職でも部屋を借りるために
家賃1年分の前払いをしました。敷金なども含めた初年度費用は、70万円弱でした。


2、引っ越し費用

3月の引っ越しシーズンに、東京から関西まで引っ越し業者を頼むと、かなり割高に。
そこでなるべく持ち物を減らし、大きな家具は持たずに宅急便での引っ越しをしました。
幸い私は実家にベッドや本棚は残しておけたので、ダンボール15個ほどで終了です。
高価な羽毛布団は家から送り、かさばる敷布団はネットで購入して現地に配送。
不用品は、半年かけて処分したりリサイクルに出しました。

クロネコヤマトのメンバーズ割引なども活用して、2人で数回に分けて送り、
費用はなんと2万円台。2人分の引っ越し代としては激安です。
重い電子レンジや暖房器具も、きちんと梱包すれば宅急便で送れます。
宅配にも様々な種類と料金設定があるので、よく調べることをおすすめします。


3、新生活に必要なもの

最低限必要なものは家から送り、大型家電や日用品は現地で調達しました。
冷蔵庫と洗濯機は、東京の家電量販店で注文し奈良に送料無料で配送を手配。
照明器具は通販で取り寄せ、入居初日に届くように手配。
カーテンやシーツ、食器類などは現地(ニトリ、無印良品など)で購入。

春の引っ越しシーズンは大型家電のセット割引があり、早めの注文でお得でした。
また、エアコンもなかったので、新居で5月に購入し設置済みです。
最初はテーブルや椅子もありませんでしたが、徐々に買い足しました。

もともとあまり物を持ちたくない2人なので、我が家にはテレビはありません。
東京から洋服や化粧品や本を沢山の持ってきたので、引っ越してから買ったものは
ほとんどなく、今はもっとコンパクトな暮らしをしたいと思っています。

家具・家電・日用品の初期費用は、約12万円。追加でエアコン設置に5万円。


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以上が、奈良への移住にかかった初期費用です。
家賃1年分も含めて、トータルで約90万円。1人あたり45万円でした。

これはかなりコストを抑えた引っ越しなのではと思います。
家賃を前払いしたことで、無職でもしばらくは心の余裕ができたのも良かったです。


もちろんある程度の予算は必要ですが、なるべくコストの低い方法で地方に
引っ越す場合は、実はそれほどお金がかからないのだと実感しました。
都会への執着、仕事、物の多い暮らしなど、様々な物事を手放す勇気さえあれば
思っていたよりもずっと簡単に人生は変えられる。今はそう思います。


次回は「奈良に住んでみて感じたこと、変わったこと。ー移住の記録その4ー」です。


# by sumi2211 | 2020-07-04 15:02 | 奈良移住について | Comments(0)