旅の記憶 - travelogue -

奈良のお寺散歩。6月近況

6月に入り、拝観中止だった奈良県内の大きな寺社もコロナ対策をしつつ、ほぼ拝観再開となりました。まだ県をまたいでの遠出は控えるべきですが、市内の寺社は散歩の範囲なので、久しぶりに少しお参りをさせていただきました。

6月上旬、東大寺や興福寺のある奈良公園周辺は、まだ団体観光客や外国人観光客や修学旅行生の姿はなくぽつぽつと参拝者が見受けられるだけで、静かです。
今の季節、新しい鹿の角が伸びてきています。毎年6月の鹿苑の子鹿公開は、残念ながら今年は中止に。


東大寺では、コロナウィルスの早期終息を願うと共に　亡くなられた方の追福菩提を毎日ご祈祷されています。私も大仏様に手を合わせ、疫病退散をお祈りしました。


大和西大寺から歴史の道を歩いて、秋篠寺にも訪れました。重文の伎芸天など　仏像が有名ですが、こちらも今は静か。


秋篠寺は参道の苔庭が素敵です。


また別の日には、奈良公園からさらに歩いて　白毫寺へ。石段を上がると奈良市街が見渡せる絶景です。石段の脇の萩が咲く秋に、またぜひ訪れたいと思います。



白毫寺は花の寺とも言われ、境内には様々な花がきちんと手入れされ美しく咲いています。天然記念物の五色椿の花は、来春を楽しみに。



ブログを書いている今も、窓の外からお寺の読経が聞こえてくるほど奈良に移住すると　お寺さんや神社さん、お地蔵さんなどが身近な存在に。健康のための散歩も、寺社の境内を歩くことだったりします。
今は遠方への旅行が難しい状況なので、こうして古都 奈良の空気を皆さまに少しでもお届けできれば幸いです。

2020年6月　sumi

ちょっと幸せになる美味しいもの。 from Europe

奈良に引っ越してから、近所に何軒かあるスーパーを比べてみたり東京都心との物価や品揃えの違いを日々感じたりしています。野菜は全体的に東京よりも安く感じますし、産地も西日本や九州の野菜が多く奈良近郊の野菜もよく食べています。野菜好きにはありがたい！

今は外食を一切せず、大好きなカフェにも行けないので、家でお茶の時間。近所に輸入食材やお菓子を扱う酒屋さんを見つけたので、お茶の時間がちょっと幸せになるお菓子を買ってみました。



St Michel Galettes / サンミッシェル　ガレット
フランスの素朴なバタークッキーです。大天使ミカエルが一つ一つに。開封してすぐバターの香りに包まれました。こちらは8枚入り148円。20枚入りの箱もありました。


St.DALFOUR Thick Apricot / サンダルフォー　アプリコット砂糖を使用していないフルーツスプレッドです。日本のスーパーでもよく見かけるサンダルフォーですが、アプリコットは珍しいかもしれません。ジャムとしてパンのお供に。カシスやブルーベリーも大好きです。

DON SIMON MANDARINA　/ ドンシモン　マンダリンジュース100%ストレート　マンダリンオレンジ25個分のジュースです。スペインでは有名なメーカーらしく、様々な種類が揃っていました。エコなパッケージもおしゃれで、1L入りが100円という安さ！
一口飲んで、ホテルやレストランで出てきてもおかしくない瑞々しさに驚きました。甘さの中にやや酸味が強いマンダリンも私好み。昔モロッコの旅で何杯も飲んだ生搾りジュースを思い出します。
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それぞれオンラインショップでのお取り寄せもできるようです。ありがたいことに、近所に複数のスーパーとパン屋、カルディや輸入食材のお店があり何かと便利な東京を離れても、食材に不便を感じることはありません。移住にあたって一番気にしていたところなので、住みやすい町で良かったです。
外食をしていないので、奈良の美味しいものはまだほとんど知らないのですが「大和野菜」の使い方なども勉強して行けたらと思います。


日常の買い物に行くにもマスク着用と消毒の厳戒態勢ですが家でのお茶の時間は、少しでもほっこりしたいですね。

GWは家でゆっくり本を読みます。 ー読書のススメー

外出自粛のGW、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。日に日に暖かくなり、近所の新緑も綺麗で外に出かけたくなりますが今は家の中でできることを工夫して、じっと過ごす時ですね。

手があくと、ついスマホやインターネットを見てしまいまいがち。でも、それで1日が終わってしまうのはもったいないと思い毎日少しでも読書の時間をつくっています。（ストレッチや筋トレ、語学学習、写経などの日課の合間に）


家にいても、旅をしている気分になれる旅行記や旅のエッセイが好きです。先月は星野道夫さんの「長い旅の途上」をゆっくりと読み進めてアラスカの悠久の自然を感じながら、今の地球を取り巻く状況を考えてみたり。

■「明るい旅情」池澤夏樹　　新潮文庫　1997■「のりものづくし」池澤夏樹　　中公文庫 2018■「美の世界旅行」岡本太郎　　新潮文庫　1982■「長い旅の途上」星野道夫　　文春文庫　2002



時間がある時には、雑誌のバックナンバーを読み返すのもおすすめ。旅についての読み物が充実した「Coyote」スイッチ・パブリッシング刊 や「考える人」新潮社刊 のバックナンバーを本棚から出して、じっくりと読んでいます。
すでに品切れの号もありますが、Amazonで中古を取り寄せるのも良いかもしれません。

大好きな美術館めぐりやお寺の拝観も難しい今は、展覧会図録を眺めています。仏像好きの我が家には、仏教美術系の分厚い図録が10冊以上。隅々まで見返すと、また新しい発見があったりします。
特にお気に入りの図録は、「末法展」細見美術館　2017「特別展仏像　一木にこめられた祈り」東京国立博物館　2006


奈良に移住してから読み直している奈良に関する本もご紹介。写真家の土門拳さんや入江泰吉さんのエッセイは、風景写真も多いのでいつか奈良を旅してみたいという方にもおすすめ。

■「古寺巡礼」和辻哲郎　岩波文庫　1979■「木に学べ 法隆寺・薬師寺の美」西岡常一　小学館文庫　2003■「古寺を訪ねて 斑鳩から奈良へ」土門拳　小学館文庫　2001

■「私の大和路 秋冬紀行」入江泰吉　小学館文庫　2002

諸事情で物理的に旅に出られなくても「書物の中や想像の世界で自由に旅はできる」

私はそう思います。お気に入りの本とともに過ごす、静かなGWはいかがですか。

2020.5.2 　sumi

近況報告 おうちごはん。 2020年4月

奈良からこんにちは。緊急事態宣言の全国拡大を受け、私もすっかり家にこもっていますが奈良に移住してから１か月以上が過ぎました。

先月に東京での仕事を辞めたばかりなので、今は無職です。こちらで仕事を探す予定ではありますが、社会情勢をみつつゆっくりとこれからの生活を考えています。


東京の実家を出て変わったことは、料理や食事の時間が多くなったことです。今までも自炊はしていましたが、フルタイムで勤めているとつい簡単な調理だけで済ませてしまうことが多く、外食することも度々ありました。

収入のない今は節約も必要なので、３食自炊し低予算でやりくりしています。そんなの当たり前だと笑われるかもしれませんが、今の私には新鮮で楽しいこと。少しだけていねいに暮らしてみる、それができるだけでも引っ越して良かったと思います。




コーヒーをドリップして、ゆっくりと朝食を食べるのはとても幸せな時間。仕事をしていた時も、朝だけはゆっくり食べていました。


ランチは麺類が多く、パスタ・ラーメン・焼きそばなど。パクチーが安く買えた日に、タイ風のパッタイを作りました。キャロット・ラペもよく作ります。


丁寧でも何でもないけれど、麻婆豆腐も定番です。市販のタレにひき肉やネギを足しています。


時々パートナーが作ってくれたり、一緒に調理もするので今までとは違った料理ができるのもまた楽しいです。


夕食は肉料理が多いので、お肉をまとめ買いして冷凍。今まで自分一人ではあまりお肉を食べなかったので、しっかりと食べるようになりました。

よく登場するのは、サムギョプサル風の焼肉。葉っぱにお肉や野菜を包んで、ごま油と塩タレでいただきます。外食できなくても、満足感があります。

タコライスもカルディのソースを使えば簡単で美味しい。サラダのように野菜をたっぷり盛りつけます。

昨夜は、きんぴらごぼうの牛肉巻きを。薄切り肉でもかなり食べこたえがあり大満足。もっと和食も覚えていきたいです。
実家にいた頃は、常備菜を作って冷蔵庫に入れておくということはほとんどしていなかったのですが、最近は常備菜をよく作ります。スーパーで奈良近郊の野菜が安く手に入るのは嬉しいです。



２年前に病気をしてから、食事や運動の大切さを見直すようになりました。明るいニュースの少ない今、家にいながらもできることを考え日々勉強したり実践して暮らしていきたいと思います。
またお会いしましょう。

2020年4月19日　　sumi